2011年の大震災

2016/06/01

正直に言います。

私は、今日が3月11日だということ

そして大震災の日だったということを

完全に忘れていました。

東日本大震災5年後

2011年3月11日、14時46分ごろ
大きな地震が起こりました。

あれから5年…

昼ごろ偶然にテレビ画面が視界に入り
久しぶりに天皇陛下を拝見しました。

おそらく追悼式典だったと思います。

しばらくの間、画面を見ていると
どのメディアでも震災のことを
振り返っているようでした。

そして、強く違和感を感じました。

なので今日はその部分を話します。

本当に忘れてはいけないもの

当時、私は被災地にいませんでした。

なのでどれほど揺れが大きかったのか

大きな犠牲が出てしまった現場が
どれほど辛いものだったのか

全く実感できませんでした。

テレビやインターネットで放送・通信された
情報しか知りませんでした。

なので、日ごと発表されるニュースに
ただ絶望し、恐怖を感じていました。

今日のテレビ番組も当時の悲惨さをメインに
放送していたようです。

その番組からは、

『忘れてはならない』

というメッセージをビシビシ感じました。

確かに、忘れてはいけません。

忘れてはいけないのですが、
ちょっと論点がズレている気がしました。

『これからの未来に役立てる』という視点が
スッポリと抜け落ちている

そう感じました。

これは私だけじゃないはずです。

なので、今私が考える

「本当に覚えておくべき事」

について話します。

大きく分けて以下2点あります。

1: 地震は終わっていない

私が最も深刻な問題として捉えている
最重要課題について話します。

残念なことですが

地震は終わりません。

場所も、日時も不明ですが、
それでも必ず大地震は発生します。

必ず、です。

もしかすると今から1分後かもしれません。

事実、震災以降は『地震予知はできない』と
大きく方針が転換されました。

どれだけ研究したとしても、
いつ・どこで・どれほどの地震が起こるのか不明です
と国が認めている状態なんです。

なので防災に対する危機意識を
相当高める必要があります。

ところが、

テレビからは何となく危機感がないというか

「過去の話」

という雰囲気をプンプン感じました。

追悼するという意味では
それで十分なのかもしれません。

ただし、次の震災は『必ず』起こります。

なので私たちはできる限りの備えをする
必要があるんです。

特に関東地方、東海地方の大地震は
相当な警戒が必要なんです。

あなたもご存じですよね。

なのですが、

今現在、一体どれほどの地震対策が
進んでいるのでしょうか。

その「備え」や「教訓」についての情報発信が
どれほど行われているのでしょうか。

2: 原発事故は終わっていない

そして、次に重大なポイントが
福島県の原発事故についてです。

津波による電源喪失。

原子炉のメルトダウン。

放射性物質の拡散。

そして今後30年以上は続く事故処理。

いや、50年、100年続くかも知れません。

この事故は5年前の震災をさらに深刻化した
大きな事故でした。

いろいろありました。

いろいろあったのですが、
結局、誰も責任を取っていませんよね。

「何が問題だったのか」

「もっとどうすればよかったのか」

本当に不思議なのですが
誰も説明すらしていません。

私が覚えているのは

原子炉の外から放水しているシーンと

「すぐに影響はありません」というフレーズ..

くらいです。

お粗末だった事故対応は改善されたのでしょうか。

人体と放射性物質(放射線)について
正確な情報を共有できているのでしょうか。

特に、

  • 私たちが毎日食べている食品について (上限 1 [ mSv / 年])
  • 廃棄物の放射能について (上限を 8,000 [ Bq / kg ] へ引き上げ)
  • 放射性物質の除染作業は必須ではない理由について
  • 何十年も出続ける汚染された冷却水の処理方法について
  • 今後の緊急事態に即応する体制について

もっともっと積極的に情報を発信してもらいたいです。

聞きたい事は本当にテンコ盛りなんですよね。

私は偽善者です

以上スッポリ抜けている2点について話しました。

今日は3月11日。

メディアはどこでも追悼一色です。

でも、何となく

「いい人アピール」

だなと感じてしまいました。

本気で犠牲者の方々を弔いたいというより
視聴率のための上ネタじゃないのかな..と。

本当は素直に受け入れればいいだけの話
なのかもしれません。

それでもいいです。

もっと本質に迫ってもらいたいと
私は素直に感じました。

私たちの国には

『危機管理』

という4文字が殆ど無いのかもしれません。

危険に直面してフリーズしてしまったら
「想定外」と言えば済む体制なのかもしれません。

他にも言いたい事はたくさんありますが、
ながくなるとアレなんで今回は止めときます。

来年は「悲劇の復習」ではなく、
「希望の予習」に電波を利用してもらいたいです。

日記

Posted by 百年一瞬ブログ