洗脳の2ステップ
山下です、
「洗脳」。
1950年から知られるようになった
バリバリの軍事技術です。
ある人の価値観や思想などの考え方を、
人口的に、計画的に書き換える技術。
泥道で汚れた車を洗う「洗車」のように、
偽りのメイクを落とす「洗顔」のように、
脇汗が染み込んだシャツを「洗濯」するように..
妙な思想で汚れてしまった脳内を綺麗にする
「洗脳」。
文字通り、脳を洗う、
ブレイン・ウォッシング
(brainwashing)。
あなたは今どんなイメージを
持っているでしょうか。
まあ、人間同士が殺しあう戦争のための技術
ですから、良いイメージはないと思います。
「恐ろしい」とか、「危険」とか、
「非人道的」とかいう印象の方が
ピッタリくるんじゃないでしょうか。
この「洗脳」。
すごく簡単に説明すると、
1)今ある考え方を弱めて
2)新しい考え方を強める
たったこれだけのことです。
ですから、よくよく実態を知れば
それほど恐ろしいものではありません。
いや、恐ろしいですよ。
でも、核兵器や弾道ミサイル、ステルス戦闘機、
イージス艦などの軍事兵器の方がよっぽど
恐ろしいわけです。
そうですよね。
だって、「洗脳」では人体をバラバラに
粉砕できませんから。
ですから、恐ろしいというよりは
「迷惑」とか「不快」という方が
ピッタリくるのかも知れません。
1)弱めたくもない考え方を弱めさせられ、
2)強めたくもない考え方を強めさせられる
これが洗脳です。
もし、あなたがこんなことをされたら
どう思いますかね。
迷惑ですよね、不快極まりないですよね。
「ヤメてくれ!」
って怒るかもしれません。
だって、あなたはそんな考え方なんか
望んでないんですから。
そりゃ迷惑ですよね。
ところが、
もしここで、あなたが望んでいるとしたら
どうでしょう。
もし、あなたがその考え方を習得したいと
熱望しているとしたら…
話が変わってきますよね。
つまり、こういうことになります。
1)弱めたい考え方を弱め
2)強めたい考え方を強める
どうでしょう。
何も問題なんかないですよね。
こういう行為を何と言えば
ピッタリきますかね。
そう、
「学習」
ですよ。
これって良いことじゃないですか。
ですよね。
例えばあなたが自動車の免許を取りたくて
自動車学校に入学したとします。
そこでは、
1)間違った先入観、危険な運転方法を弱め
2)正しい知識、安全運転の技術を強める
という行為が行われます。
あなたは自動車を運転するための
資格を習得・「学習」するわけです。
ところが、あなたが免許なんて興味ない場合。
これは「洗脳」になります。
まあ、正確にはその学校を軍が管理している
場合のみが「洗脳」なのかも知れません。
でも、今では洗脳技術は民間にも広く知られ、
現にどんどん応用され、使用されていますから
「洗脳」と言っても良いでしょう。
つまり、「あなたの希望」次第では
「学習」にも「洗脳」にもなりうる
ということです。
ポイントは「あなたの希望」。
- 嫌がる子供に野菜を食べさせる
- 勝手に門限を決める
- 夏休みの宿題を強制する
- レジで横から割り込む人を注意する
- NHKに受信料を送金する
- 働きたくない人を就職させる
- 離職者を減少させる
これ、全部「洗脳」です。
程度の問題はありますよ。
でも、本人の意図に反している場合、
本人が希望していないことを強いる場合、
全て洗脳です。
どうですかね。
ずいぶん「洗脳」に対するイメージ、
変わったんじゃないでしょうか。
あ、「洗脳=悪いこと」じゃないですよ。
必要な洗脳もたくさんある。
良い洗脳もたくさんあるって話です。
そりゃ「学習」するのが一番理想的ですよ。
でも、そうじゃない場合の方が圧倒的に多い。
だから「洗脳」するんです。
「洗脳」が必要なんですよね。
ただし、「洗脳」した人は、その結果に
責任を持たなくてはいけません。
当然ですよね。
本人が希望していないことですから、
悪い結果に導くような洗脳は、
当然悪いことです。
私も、あなたも、生まれてから今まで
多くの洗脳を受けてきました。
そしてこれからも死ぬまで洗脳を
受け続けるでしょう。
その結果が今、若しくはこれからの未来
なわけです。
どうですかね。
良い結果になってますかね。
それとも悪い結果ですかね。
「洗脳」と合わせて「学習」についても
一度振り返ってみることをお勧めします。
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