つい、ギガ ビッグマック(日本マクドナルド)を買ってしまった話

2020/10/01

私は怒っている。

そんなつもりはなかったのに、
マクドナルドのギガビッグマックを
食べてしまったからだ。

完全に衝動買い。

この店頭ポスターに、やられた。

ギガ ビッグマック 店頭ポスター 2019 0421
【数量限定】ギガ ビッグマックだ!

デッデッデーーン!!!

店の入り口付近。

一番目立つ位置に掲載。

ある程度遠くからでも、
目立つデザイン。

このポスターと目が合った瞬間、
私の足は入口へと勝手に動き出した。

このポスターに釣られ、
食欲のままフラッと入店した。

情けない。

このポスターにやられた自分に
今、怒っているのだ。

日本マクドナルドが嫌いな3つの理由

「嫌なら店に近づかければいい」

「買わなきゃいいだけの話」

そう、その通り。

私は普段、マクドナルドの店には接近しない。

嫌いだから。

万が一にも入店するなら、商品を購入するなら、
その時は文句を言うべきではないだろう。

良いところも悪いところも全部受け入れる覚悟を
持つ必要があるだろう。

その上で、私が何故それほど毛嫌いしているのか。

理由を3つだけ言わせて欲しい。

先にイヤな話を済ませておこう。

「ギガ ビッグマック」はその後だ。

理由その1)カウンター前の列

入店すると、カウンターがある。

カウンター前には行列ができる。

人々はできるだけ間隔を狭く保つことで
早くカウンターへ辿り着こうとする。

(距離を詰めても、待ち時間は同じ)

もしくは、割り込ませないようにする。

数センチ単位で刻んでくる人もいる。

この密着感、セカセカ感が
たまらなく不快なのだ。

距離が近すぎる。。

また、列が通路を遮断している時もある。

出口なり、ゴミ箱なりの動線を塞げば、
人が通れずに困る話である。

そんな時、私は前を1メートルほど開けて
人が通れるスペースを確保する。

列が進むと、私も前進するのだが、
私の後ろも密着して付いてくるので
結局のところググッと狭まった私の前を
他の人が横歩きで通ることになる。

逃げ出したい気分になる。

理由その2)メニューが理解不能

カウンターではとにかく早く注文させ、
質問させない雰囲気が漂っている。

(数年前にはメニューすらなかった)

今日はメニュー表があったが、
それでも品数が多く、理解不能。

聞かなきゃ分からない。

もう一度復習しておこう。

私は先ほどの縦長ポスターに魅了され、
入店を決めた。

その時、もう1種類こんなポスターもあった。

グランド ビッグマック 店頭ポスター 2019 0422
3種類のビッグマックたち

新商品が出た感じは理解できるが、
それぞれの違いはほとんど不明。

最初に見た「あのポスターのやつ」が気になる。

でも、何なのかは知らない。

他にも何種類かあるのは分かった。

でも、違いは理解していないのだ。

..

そんな状態でカウンター前に立つと、
店員さんの表情はこうだ。

「全部ご存知でしょ?」

「どれに決めたんですか?」

「忙しいんで、早く言ってください」

「どれですか?」

メニューを理解していない人が
入店しているかもしれないという
想定がないのだ。

「不明点があれば説明しますよ」

という態度は、1ミリも感じ取れない。

私みたいなバカは「存在しない」
ことになっているのだ。

前の店員さん、そして後ろの行列

即断を強いる圧力に挟まれ、
私は逃げ出したい気分になる。。

昔からそうだ。

実際、今日もそうだった。

「ギガ ビッグマック」の広告が視界に入り、
反射的に入店してしまった私。

でも「ギガ ビッグマック」について
私は何も知らなかった。

メニューを見ても、いつも通り
何も理解できなかった。

..

ここで、下の表を見てほしい。

これは実際のメニューをもとに、
4種類の「ビッグマック」について
私がまとめたものだ。

もちろん、このような表は
店頭に存在しない。

ビッグマック4種類比較表(2019年4月)
「品名」「価格」「大きさ」を把握しておこう

「ビッグマック」だけで4種類。

加えて「ビッグマック」以外の商品も多く販売され、
「夜マック(¥100)」というサービスもある。

昔は「メガ マック」という商品もあったが、
今回はどう違うのかも興味がある。

とりあえず、私が知りたかったのは

「なぜ、これほど価格差があるのか?」

「何が違うのか?」

という点だ。

あなたはパッと理解できるだろうか。

私には無理だった。

話は脱線する。

ここでもう一度思い出してほしい。

私が見た2種類の店頭ポスターを
思い出してほしいのだ。

ギガ ビッグマック 店頭ポスター 値段表記の違い
値段表記の違いに注目

私はこのポスターだけしか見ていない
ということは再度理解してほしい。

うっかり見逃してしまいそうだが、
このポスターは巧妙な仕掛けが
施されている。

まず、「ギガ ビッグマック」の値段は
表記されていないことが確認できる。

簡単に言えば、

  1. 数量限定
  2. デカい商品

この2点が強調されているポスターだ。

そしてこのポスターに目を奪われた場合、
もう一つのポスターも見てしまう。

もう1種類のポスターでは、
商品名は正直ゴチャっとしていて
注意深く読まないと理解できない。

  1. 黄色と赤のカラフルな配色
  2. 一番下が一番デカい

この2点が強調されている。

そして一番デカい商品写真の横には
「¥490」とある。

.

ここまでまとめよう。

店の外でポスターを見た人にとって、

デカい限定商品(ギガ ビッグマック)
¥490円

という錯覚を引き起こす仕組みなのだ。

少なくとも入店するまで、
場合によっては店員さんに質問するまで、
値段は分からないのだ。

事実、私が価格(¥700)を知ったのは、
店員さんと後ろの列との間に挟まれた
見えない購入圧力の中だった。

話を戻そう。

カウンター前。

「デカい限定品があるらし」
という事だけ理解している私。

ズラッと並んだ商品写真だけを
見ている私。

一体何がどう違うのだろうか。

混乱している私。

確かに写真だけでも、

「肉の量が違うからだろう」

とスグに予想はできる。

しかし、どれが、どう、どれくらい
違うのかは不明。

また、ビッグマック(左から2番目)を
夜マック(倍ビッグマック)にすれば、
4枚の肉で¥490(¥390+¥100)。

これはグランド ビッグマックと同じ値段だ。

グランド ビッグマックは2枚の肉。

ビッグマック(夜マック)は4枚。

それでなぜ、同じ値段なのだろうか。

肉の量が同じなのだろうか。

肉の種類が違うのだろうか。

さらに、グランド ビッグマックの夜マックは
ギガ ビッグマックと同じように見える。

グランド ビッグマック(夜マック)=¥590

ギガ ビッグマック=¥700

同じ商品でこの差はとても不思議に思えた。

分からない点が、一つ、もう一つと追加され、
私は何から質問すれば良いのか混乱した。

同時に、毎回毎回購入時に気を使わせる
日本マクドナルドへの不信が湧き上がった。

長い間、忘れていたハズなのに。

もう近づかないと決めたハズなのに。

なのに、カウンター前に立っている
自分が情けなく、腹立たしい。

そんな思いで、後ろの列に気を使いつつ、
一問して、最後尾に戻り、次の質問を考え、
また一問して最後尾に戻った。

そして店員さんから得た情報が以下3点。

結論1:同じビッグマックでも、グランド ビッグマックとギガ ビッグマックだけは肉の大きさが違う(直径が大きい)

結論2:グランド ビッグマックは夜マック非対応

結論3:倍ビッグマック(夜マック)とグランド ビッグマックで肉重量の差は不明

肉の直径が大きいのは分かったが、
どれだけ重いのかは不明だった。

商品写真、メニューからハンバーガーの
直径(奥行き)が違うことを把握するなど
不可能に近いことを強く言っておきたい。

結局、「早く買えよ」という圧力にも背中を押され、
ギガ ビッグマックとダブルチーズバーガー(夜マック)
2点を購入した。

帰宅し、日本マクドナルドのホームページを参照。

すると、それぞれの重量差は公表されていた。

下の表は、新たに「倍ビッグマック」を加えた
5種類のビッグマック比較表だ。

(倍ビッグマック=ビッグマック+夜マック)

特に一番上の行を見てほしい。

ビッグマック 5種類 重量比較表
日本マクドナルド(株)HPより抜粋

グランド ビッグマックとギガ ビッグマックの製品重量から、

グランド ビッグマックの肉1枚=50g
(403g − 303g)÷2=50g

ということが分かる。

直径が大きい方の肉は1枚50gということだ。

また、ビッグマックと倍ビッグ マックの重量から、

ビッグマックの肉1枚=34g
(285g − 217g)÷2 =34g

と分かる。

直径が小さい方の肉は1枚34gということだ。

この結果から、それぞれの肉重量が分かる。

下の表に詳細をまとめた。

特に一番下の行を確認してほしい。

ビッグマック 5種類 肉グラム単価表
一番下の肉グラム単価に注目

一番下の行には「肉1グラム当たりの価格」
を示してある。

これでハッキリした。

肉だけのことを考えるのであれば

ギガ ビッグマック(3.5¥/g)

が最もお得な選択だ。

その次が、倍ビッグマック(3.6¥/g)。

  • とにかくマクドナルドの肉を沢山食べたい。
  • 200gくらい余裕。

そんな場合は「ギガ ビッグマック」を
数個買うことをオススメする。

  • パンもチーズも肉も、程よく食べたい。
  • 200gはちょっと無理。

そんな場合は「倍ビッグマック」。

食べたい肉の重さと、肉1グラム当たりの価格
この2点を踏まえてそれぞれ商品を選択したい。

..

私が知りたかった答えは、
自分で調べることで得られた。

ポイントカードの有無を聞く前に、
左に一歩ズレてくださいと言う前に、
店員さんから教えてもらいたかった。

理由その3)クサい

私が日本マクドナルドを嫌いな理由。

それは匂い。

店内でジュージュー焼かれる肉。

その肉に含まれる脂は揮発し、
空気に充満する。

時には煙をモクモクあげながら
店内はもちろん、店外まで
その脂は拡散する。

お店の外でもプンプン匂う。

その脂は衣類や頭髪に付着するので、
1秒でも早く立ち去るのが最も好ましい。

逆に言えば、1秒でも長くいれば
それだけ自分が臭くなるのだ。

今回も、ギガ ビッグマックの調理には
結構時間がかかった。

5分程だろうか。

待っている人との微妙な空気、
手持ち無沙汰、居場所のない雰囲気も
決して楽しいものではない。

ギガ ビッグマック 実食

さて、イヤな話は終わり。

ここからがお楽しみの食事タイム。

苦労して購入したギガ ビッグマックを
実際に食べてみる。

まずは包装の外観。

ギガビッグマック ダブルチーズバーガー 大きさ比較 外観
ギガビッグマック(左)とダブルチーズバーガー(右)その1

想像以上にギガ ビッグマックは大きい。

「え?」と言ってしまうほど、
正直ビックリした。

包装の中はこんな感じ。

ギガビッグマック(左)とダブルチーズバーガー(右)大きさ比較 中身 その1
ギガビッグマック(左)とダブルチーズバーガー(右)その2

直径を測ってみると、

  • ギガ ビッグマック=10.5 cm
  • ダブルチーズバーガー=9 cm

だった。

ギガビッグマック(左)とダブルチーズバーガー(右)大きさ比較 中身 その2
ギガビッグマック(左)とダブルチーズバーガー(右)その3

これはもう、今までのビッグマックではない。

デカい。

手に取るとこんな感じ。

ギガビッグマック
ギガビッグマックの直径 = 10.5 cm

とにかく大きい。

「食べるのに苦労するぞ」

という予感しかないが、
早速ガブリといただこう。

ギガビッグマック 一口かじった後
ギガビッグマックを一口かじった後

思いっきり口を開いて、やっと入るサイズ。

女性や子供だったら、おそらく
分離して食べることになるだろう。

縦にも横にも大きい。

今まで見たことないサイズ。

..

味について正直に言うと、
まあ普通。

サイズ以外、特別な感動はなかった。

肉が反対側からはみ出ないように
口を大きく開けて、前後左右から
カブリ着くのに気を取られた。

なので味のことはあまり印象に
残っていない。

とにかくデカイ。

それで、「もう一度買うか?」と
聞かれたら、答えはノー。

もう二度と買わないだろう。

感動するほどの体験はなかったのだ。

なので¥700の価値があるかどうか、
私には疑問だった。

やはり私にとっては、昔からある
定番商品が美味く感じる。

ダブルチーズバーガーもその一つだ。

だから今回も購入した。

間違いのない商品。

一口かじってみた。

ダブルチーズバーガー 一口かじった後
ダブルチーズバーガーを一口かじった後

このサイズ。

かじり跡を先ほどのギガ ビッグマックと
比較すれば、より大きさが伝わるはず。

やはり昔からの定番品は別格だ。

ケチャップとチーズ、肉のバランス。

私にとっては最も美味しく感じる商品。

感動した。

美味い!!!

これなら、また買うだろう。

いつの日か、心に余裕ができたなら。

また食べてみよう。

全てを受け入れる覚悟ができたなら、
その時はもう一度マクドナルドへ入店
…するかもしれない。

予定は未定だ。

私の嫌いな日本マクドナルド、
ここで一旦さようなら。

いつの日か、また会う日まで。