ご近所マダムに調教される?悪くないね
山下です、
私は犬が好きです。
とは言っても、ポメラニアンとか
チワワのような室内にいる小型犬は
嫌いなんです。
女子たちには人気らしいのですが、
私には良さが全く理解できません。
抜け毛とか匂いとか、
アレじゃないですか。
私が好きなのは外の犬小屋で
過ごすような犬。
ある程度の大きさがある犬が
好きです。
一生面倒をみる責任もありますから
今は飼ってませんけど、将来は
ムツゴロウさんみたいに犬に囲まれて
生活したいです。
..
この前、外で布団を叩いていました。
すると近所の“美人妻”がこっちに
歩いてきました。
犬の散歩です。
小型犬にかわいらしい服を着せて、
ゆっくりと歩いてきました。
私はシャイボーイなので、美女だと
目をそらしてしまいます。
実際はシッカリと見ているのですが、
目が合いそうになると、
「見てませんよ〜」
という感じで、別方向を見ます。
その時もそうでした。
美人妻は5メートルくらいの距離まで
ゆっくりと近づいてきました。
私は目をそらし、ホコリが美人妻へ
飛ばないように他の作業をしました。
人妻はそのまま通り過ぎる..
はずだったのですが、なかなか
動こうとしません。
立ち止まっているんです。
時間にして20秒ほどでしたが、
さすがに私も気になって、
マダムを見てしまいました。
その美女はガッツリと私を見て
微笑んでいました。
「うわぁ〜、美人…」
心の中でそう呟きながら、
彼女の笑顔に癒されたんです。
そして、フと我に返り、
もうひとつの視線に気付きました。
犬もガッツリ私を見ていたんです。
ちょこんと座って、黒くつぶらな瞳で
私を直視していました。
人生ではじめて小型犬を
「かわいいな〜」
と思った瞬間でした。
グッジョブ!
美人妻は、愛犬が私を見て動かないので、
一緒に私を見ていたんです。
やさしい奥さん、素敵です。
で、話がどんどんズレそうなので、
その後のことはまた今度話しますね。
ということで、本題です。
私たちはかわいい動物を見ると
優しく愛情を注ぎたいと感じます。
ですからペットを飼ったり、
子猫に餌をあげたりするわけです。
そうして、躾(しつけ)ようとします。
躾(しつけ)たい欲
立場としては、自分が上で、動物が下。
良いことと悪いことを教えるというより、
上下関係をハッキリさせることで
自分の思う通りにコントロールできるよう
躾(しつけ)るわけです。
「お座り」させたり「お手」させたり
動物にとっては何のメリットもないですが、
『上の立場として命令してみたい欲』が
私たちにはあります。
実は、私が犬好きなのも、
「言うことを聞いてくれるから」
好きなんです。
猫とか小型犬は、思う通りに動いて
くれないので、嫌いなんです。
これって人間同士の関係でも
同じことが言えるんですよね。
同じ人間であっても、上下関係をつけて
「他人をコントロールしたい」
という欲望があります。
ですから出世したり権力を持つことで
成功したと感じる人も大勢いるわけです。
あ、良い悪いの話じゃないですよ。
人間ってそういう生き物なんですよ
という話。
上のポジションから下っ端どもに
命令したい生き物なんです。
子供なんて、格好のターゲットですよ。
小さくて、ひ弱で、素直ですから、
大人の言うことを何でも聞きます。
子供は大人と比べて未熟ですから、
大人のアドバイスはとても貴重。
大人(親)が上で、子供は下。
大人が子供を躾(しつけ)るわけです。
字の通り、「身」を「美」しくするための躾。
爪を切ったり、お風呂に入ったり、
挨拶、食事、身だしなみ、お行儀など
問答無用で強要する躾(しつけ)。
最初、この上下関係はうまく機能します。
ところが、小学校を卒業する頃には、
特に女性は随分と成長します。
個人差はあるにしても、自我が芽生え、
大人のような思考もできるようになります。
そうなると、大人は上で、子供は下という
上下関係が崩壊するわけです。
躾(しつけ)が終わる瞬間です。
このことは大人だって子供だって
十分理解している事実でしょう。
もう躾(しつけ)られないと。
でも、今まで小さかったのに、
今まで上下関係があったのに、
なかったことには出来ません。
大人には「プライド」が、
子供には「甘え」が邪魔して、
躾(しつけ)を止められません。
それでどうするかというと、
『教育』
という名目で、躾るわけです。
9年間の義務躾(しつけ)
事実、中学校でも、高校でも、大学でも、
授業スタイルは小学生と一緒ですよね。
上に立つ先生(大人)が下の生徒(子供)に
知識や情報を詰め込むスタイル。
これ、躾です。
構図だけ見れば、ペットにやるのと
同じなんですよね。
教育じゃありません。
教育というのは、生徒が持っている才能を
120%引き出してあげることですからね。
もうすでに持っている可能性に気付かせて、
どんどん磨き上げるのが教育。
先生(大人)が生徒(子供)を
少し下から優しく押し上げてあげる
イメージ。
ですから、躾、調教、矯正とは
全くの別物なんです。
学校教育の最も厄介な問題点は、
「教育=躾」
という認識、だと私は思います。
出来ないところ、不得意な分野を頑張って、
得意な分野、天才については放置、
出すぎた場合は叩く。
そんな問題も、上から「躾たい」という
欲望から生まれているわけです。
学生時代を振り返ってみてください。
あなたはどんな「教育」を受けましたか?
それは「教育」でしたか?
それとも「躾」でしたか?
あ、ちなみに私、例の美人妻になら
躾られてみたい..と思ったのは
ココだけの秘密です。
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