「人を操る禁断の文章術」は完璧?購入者が欠点をムリやり公開
山下です、
かなりお勧めの一冊があります。
「人を操る禁断の文章術」です。
(メンタリストDaiGo著・株式会社かんき出版)
2015年1月19日発行、1400円+税。
全222 ページ、厚さ1.5 cm。
深緑色のカバーで、紙質もしっかりしています。
勝手な予想ですが、
おそらく30万部以上は売れています。
この本、書店で偶然手に取った時から
ずっと印象に残っていたんですよね。
私も実際に購入したわけですが、決め手は、
「とにかく内容がまとまっていて分かりやすい」
という点につきます。
3分くらいパラパラめくってみれば
あなたも良さが分かるはずです。
それと、著者のメンタリストDaiGo氏を
以前から知っていたという点もあります。
彼は、テレビ番組で信じられないような
パフォーマンスを披露していました。
【著者紹介から引用】
メンタリストDaiGo
人の心を読み、操る技術メンタリズムを駆使する日本唯一のメンタリスト。
テレビ番組への出演多数。外資系企業の研修やコンサル、教育史への連載なども手がけている。
とにかく読書が大好きらしくて、
本に埋もれながら生活しているらしいです。
この本だって、大量の書籍を分かりやすく
しかも重要ポイントを絞ってまとめてある、
という印象が強いです。
おそらく数十万円分の情報量ですよ。
手っ取り早く、そして安く文章力を上げるには
本当に良い買い物です。
–
さて、ここからは肝心の内容について
触れておきますね。
本書は全部で4章。
まとめ方が非常に素晴らしいので、
内容がスッと頭に入ってきます。
各章の最後には「要約ページ」があるので
時間がないときはココだけチェックです。
それでは第1章から紹介しましょう。
第1章:文章が持つ力は∞(無限大)
この章は全体像の解説です。
正確にはこのまえに「まえがき」があるのですが、
そこからスムーズに引き込まれてしまいます。
これからあなたがとる行動は、
以下3ステップです。
【「たった3ステップで人を動かす文章が書ける」から一部引用】
ステップ1:書かない3原則を唱える(第2章)
何を書けばいいのか分からない、書いているけど結果が出ない、というような落とし穴にハマらないための3原則は必須です。「あれこれ書かない」「きれいに書かない」「自分で書かない」の3つを頭に叩き込んでください。
ステップ2:7つのトリガーから1つ選ぶ(第3章)
ブレない、説得力がある文章を、素早く、悩まず書くために、あなたは7つある引き金の中から一つを選択する必要があります。
ステップ3:5つのテクニックで書く(第4章)
この5つのテクニックを意識するだけでも、メールやLINE、ちょっとしたメモでも人を動かせるようになります。
..
このように、とにかく順番に読み進めれば
自然とステップを踏むことになります。
分かりやすいですよね。
第2章:「書かない」3原則で人を操る
ここからステップ1が始まります。
文章を書くときによくある間違いや問題点を
「3原則」として丁寧に解説してあります。
【「書かない」3原則から引用】
原則1:「あれこれ書かない」
あれこれと内容を詰め込みすぎた長文はすぐに飽きられる。狙う結果を一つに絞り込み、あえて短文にすることで読み手の想像力を利用する。
原則2:「きれいに書かない」
美しいだけの文章、理路整然とした表面的な文章では心を動かせない。感情を込めた文章で、読み手の想像力を刺激し、感情を引き出す。
原則3:「自分で書かない」
自分の頭の中に答えはない。書く前の準備で、相手の読みたい内容、求めている言葉を探ること。それを提示できれば自ずと動いてくれる。
一見すると、
「そんなの、簡単じゃん」
「当たり前でしょ」
と思ってしまうかもしれません。
でも、実際に文章を書いてみると
意外と難しいんですよね。
そんな考え抜かれた重要ポイントを、
非常にシンプルにまとめてあります。
もちろん解説文も素晴らしいです。
この章さえ完璧にマスターできれば、
他にはもう何もいらない..
と言ってもいいでしょう。
第3章:人を動かす7つの引き金で、何を書けばいいかもう悩まない
ここからステップ2です。
7つのトリガーから、最低でも1つ選んで、
文章のアングルを決めるステップです。
正直に言いますが、この章については
他にも似たような本が多数あります。
ですが、あのメンタリストDaiGO氏が言っている
というポイントに惹かれてしまいます。
ここで紹介されている「引き金」は、
テレビ番組の心理戦でも使っているんですよね。
なので、
「そういえば、こんなこと言ってたな」
なんて思い出しながら読むと、
手品の仕掛けを明かしてもらっている感じで
興味深いです。
著者が今までにTVなどで活躍した動画を見て、
「会話」の内容と照らし合わせると
かなり面白いです。
以下、7つあるトリガーのうち
4つだけ紹介しておきます。
【「人を動かす7つのトリガー」から引用】
トリガー2:ホンネとタテマエ
人は、本音と建前を行き来しながら生きている。その間に、突き動かされるエネルギーが詰まっている。
トリガー4:ソン・トク
人は、「得したい」思いよりも、「損したくない」という思いの方が強い。「損しませんよ」と安心させれば、行動させやすくなる。
トリガー5:みんな一緒
人は、自分の所属しているカテゴリーから外れることを回避したがる。また、自分と共通点を持つ人に、強く影響される。
トリガー6:認められたい
人は、認めてもらわなければ生きていけない。プライドをくすぐれば、前のめりで読んでくれる。
..
ここで全部紹介してしまうとアレなんで、
残りの3つのトリガーについては、
あなた自身の目で確認してくださいね。
第4章:あとは、5つのテクニックに従って書くだけ
いよいよ最後のステップです。
ここで紹介されているテクニッックを
忠実に再現しましょう。
5つテクニックから、3つだけ紹介しておきます。
全部紹介してしまうとアレなんで、
そこのところは分かってくださいね。
【「今すぐ使える5つのテクニック」から引用】
テクニック1:書き出しはポジティブに
人は、第一印象の影響から逃れられない。書き出しを操作することにより、あなたの印象をアップさせよう。
テクニック4:上げて、下げて、また上げる
人は、不安や嫌悪感などネガティブな感情に浸っているときほど、そこから逃れたい反撥のエネルギーを抱えている。読み手の感情をわざと一度下げることで、より強い力で行動を誘導する。
テクニック5:追伸をつける
人は、達成した課題よりも、達成されなかったことや中断されていることが気になってしまう。文章を途中で一度完結させることで、メッセージを相手の脳に刻み込め。
..
また、各章にはコラムがあって
これもまた良い内容です。
タイトルを紹介すると、
- コラム1:ありきたりな文章を、サクッと名文に変える方法
- コラム2:無意識から「いい言葉」を掘り起こすキッチンタイマーの使い方
- コラム3:文章の決定力を高める伝え方のトレー二ング
- コラム4:メールは、「下」から書こう
と、こんな感じです。
欠点を言うぞ!
以上、「人を操る禁断の文章術」の紹介でした。
なんだか褒めすぎて気持ち悪い感じになりましたが、
それは私自身がメンタリストDaiGo氏のことを
悪く思っていないから、なのかもしれません。
だって、彼は頑張ってるじゃないですか。
誰もやっていないパフォーマンスを実行するって、
かなり勇気が必要ですよ。
多少は荒削りなところがあったとしても
私は応援したくなります。
最後に、あえて欠点を言いますね。
「チョイチョイ上から目線」です。
あなたも彼のことを知っているなら
分かると思います。
独特の「手のひらで転がしてやった感」が
あるじゃないですか。
相手の気持ちは一切ムシというか、
モルモットとして見られている感って
あるじゃないですか。
そんな彼独特の空気感が
フワッと香る瞬間があります。
まあ、欠点と言えるほどのものじゃないですけど
褒めすぎるのもアレなんで一応言っておきますね。
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