「人は死なない」らしいです

山下です、

怖くて“ゾワッ”としました。

今も若干鳥肌が立っています..

聞いてください。

私の食生活はかなりワン・パターンです。

なので、いつも同じ食材を
お案じ店で買います。

毎日同じようなルートを巡回している
わけなので、見かけるお客さんたちも
5人に1人くらいは知っています。

(顔だけですけど)

その中に、変なおばちゃんがいます。

謎の老婆

年は70歳くらい。

身長150センチくらいで
白髪のオカッパ。

いつも探検隊のような帽子をかぶり、
「千と千尋の神隠し」に出てくる
カオナシのような表情。

何を考えているのか全く読めません。

ヨロヨロ、ヨロヨロ、と前進します。

その女性をここでは「Bさん」と
呼ばせてください。

もうずいぶん前からBさんの存在には
気づいていました。

私の中では、

「何も買わずにただ徘徊している老人」

という認識です。

そして最近、本当に毎日目撃するんです。

商品選びに気を取られていると
いつも接近してくるので、

「なんだ?」

と思っていました。

はっきり言いますが、私にとっては
嫌いな存在です。

私の中の直感が、

「近づくな!何かヤバいぞ!!」

と警戒サイレンを鳴らすんです。

そして今日。

今日も目撃してしまいました。

入店するといきなりBさんがいたので、
瞬時にクルッと方向転換し、店内で
最も遠い対角線の位置をキープしつつ、
早足で逃げました。

広いフロアですが、売り場のレイアウトは
完全に把握しています。

ですからBさんが視界に入らない
ポジションくらい一瞬でハジき出す
ことができます。

入店直後に見てしまった時の
Bさんの移動方向や速度から逆算し、
完璧な買い物プランを描いきました。

急いでバシバシと商品を手に取り、
サッサと移動。

目標80%の商品を確保し、あとは
さきほどBさんがいたので行けなかった
あのエリア、食品だけ。

私のプランではもうその位置に
Bさんはいないハズ。

「よし」

と振り返ったその時。

そのエリアへ向かうために
振り返ったその時。

「うわぁ!」

と思わず声が出てしまいました。

10メートルほど向こうから
Bが近づいてきているんです。

まっすくコッチを見て..

その時、私は店の隅にいたんですよ。

隅には商品など置いてありません。

にも関わらずBはこちらにズンズン
接近してきます。

3メートルまで接近されましたが、
最大速度で振り切りました。

その後、Bは商品など見ずに、
またヨロヨロと歩行しています。

ただただ、不快でした。

..

それから1分ほどで会計を済ませ、
店を出ました。

「何なんだよ、アイツ」

と思いながら帰ったのですが、

「ちょっと待てよ」

と妙な考えが頭をよぎったんです。

それは、

「もしBが幽霊だったら」

という、くだらない妄想。

ありえませんよ、絶対に、多分。

でも、もし、もしも私にだけ
Bが見えていたらどうでしょう。

いつものB、そして今日の不可解なBの
行動が説明できるような気がしたんです…

よく映画であるような、
何かを訴えたくて徘徊している
呪縛霊だったら。

ゾワ、ゾワゾワ、ゾワ。

こ、怖すぎです。

いやいや、絶対にありえないでしょう。

でも、そうとでも考えないと、
納得できないんですよね。

あなたは霊を見たことがありますか?

ちょっと考えてみてください。

私たちは毎日大勢の人を見て
暮らしていますよね。

知っている人もいれば、知らない人も
大勢いますよね。

その中に、もしも幽霊がいたとしても
絶対に気づかないでしょう。

そうですよね。

「お化けなんていないさ」

「非科学的ですね」

という意見も当然あるでしょう。

でも、科学的に幽霊が“いない”ことは
証明されていないわけです。

(いることも証明されていませんけど)

この世はまだまだ知らないことだらけ
ですから、“いる”可能性だってゼロじゃ
ありません。

私たちがいつも「普通の人間」だと
思い込んでいても、みんなも同じように
見えていると思い込んでいても、
詳しく調べると実は…

ってこともあり得ます。

ゼロとは言えません。

ですから、確認方法としては、
利害関係のない第三者に

「幽霊じゃないよ」

ということを証明してもらう
必要があるでしょう。

でも、その第3者だって、もしかしたら
幽霊かもしれません。

そう考えると、全員幽霊の可能性
だって否定できませんよね。

そして、私も、あなたも
幽霊なのかもしれません。

つまり、

「幽霊じゃないよ」

と確認する方法がないんです。

その瞬間、私は

『自分のことを幽霊とは思っていない幽霊』

なのかもしれないと感じました。

頭がおかしくなったのかもしれませんが、
全ては幻なのかもしれない。

そしてこの気づきこそが、

「Bのメッセージ」

だったのかもしれない。

って考えると、恐怖心から解放
されるような気がしました。

…なワケないですよね。

BはB。

ただの人でしょう。

深く考えすぎました。

ということで、明日からも
全力で逃げます。

日記

Posted by 百年一瞬ブログ