誰も言わない「アップル・イベント」の失望点(iPhone HomePod)

2020/10/20

アップル・イベント iPhone12

10月14日に公開されたアップル・イベントの失望点を話す。だが、その前に15秒ほどで全内容を要約。特に新作のiPhone 12 シリーズについて、購入前に絶対知っておくべきポイントだけを厳選する。その後で僕の感想を話す。他では誰も言ってないから、ここで言っておく。

アップル・イベントの全容

15秒で要約すると、以下2商品の発表だった。

1)HomePod mini

興味なし。

2)iPhone 12

iPhone 12シリーズの発表。ポイントを以下まとめる(価格は税抜)。

iPhone 12 mini / iPhone 12

先ずは12 mini と12(アルミニウム製)。

品名 mini
容量 [GB] 64 128 256 64 128 256
価格 [¥] 74,800 79,800 90,800 85,800 90,800 101,800
予約 [日] 11/06 10/16
販売 [日] 11/13 10/23

注目ポイント:

  • 容量は128GB以上あると安心
  • mini はバッテリー容量が小さく、1日もたないかも
  • メモリ容量は非公開(4GBだと不便かも)

iPhone 12 Pro / iPhone 12 Pro Max

次にPro と Pro Max(ステンレス製)。

品名 Pro Pro Max
容量 [GB] 128 256 512 128 256 512
価格 [¥] 106,800 117,800 139,800 117,800 128,800 150,800
予約 [日] 10/16 11/06
発売 [日] 10/23 11/13

注目ポイント:

  • 容量512GBあれば安心。5年は使える
  • メモリ容量は非公開(6GBかも)
  • 画面の明るさは約20%明るい (800 nits)

購入前の確認点

  • ディスプレイ解像度、本体の厚さ、防水性能は全て同じ
  • MagSafeアクセサリで充電するメリットは少ないかも

以上、15秒解説でした。より詳細はGoogle検索で。

失望、そして愛情

さて、ここから本題。僕がイベントに対して感じたポイントをタラタラと話す。アップルの商品については一切触れないので、あなたにとって有益な情報は「無い」だろう。

ベスト・ポイント

先ずはイベントで最も良かった点、印象に残った事を話す。それは前半の HomePod mini 発表パートだ。ティムさんの挨拶から HomePod mini への映像移行が素晴らしかった。今後は個人でも気軽に LiDAR を使ってVRを楽しめる時代がくる、というメッセージだろう。

HomePod mini には全く興味がないが、部屋のインテリアがとても良い。玄関、リビング、キッチン 、ベッドルーム、ガレージ。こんなに綺麗で美しく、心が躍るような家に住みたいな..と素直に思った。

映像の見せ方、セットや衣装のデザイン、話の流れ。全て洗練された一級品であり、学ぶところは多い。この後iPhone パートへ移行するが、質は低下する。制作担当者が異なるのか、時間がなかったのか、理由は不明だ。

環境ビジネス

企業は利益を追求する。規模が大きくなればなるほど、時価総額が上がれば上がるほど、更なる利益を求める。それがビジネス、それでOK。しかし、なぜそこに環境問題を結び付けるのだろう。

今回のイベント中盤(iPhoneの紹介パート)で、電源アダプタの同梱廃止が宣言された。温暖化対策としては、年間45万台の自動車削減に相当するらしい。

アップルイベント カーボンニュートラル

シンプルに「もっと儲かります」という話。なのに部材のリサイクルが、カーボン・ニュートラルが、ネット・ゼロが、そして電源アダプタの同梱廃止という流れで説明されても、僕は納得できなかった。

リサイクルに必要なエネルギーや、発電設備の建築、維持費。全ては商品代に上乗せされ、購入者が負担する。勿論、これら全てはアップルの利益を拡大するための戦略。それがビジネス、それでOK。

アップルイベント zero waste

本気で環境問題に取り組むなら、ライトニング端子をUSB-C端子へ代えればいい。ライトニング端子のために使われているケーブル分、地球は喜ぶだろう。加えて、巨大な社屋の建設で排出したCO2は、電源アダプタ何百億個分なのか、iPhone何億個分なのかも公表してほしい。

アップル・イベント 100%リサイクル

卵と鶏

以上、最もガッカリした点について話したが、僕はアップルが好きだ。利益を最大化するため、みんなで頑張っている感じがイイ。

いろんな価値観や成長戦略、商品がある。そして最後は「好き」かどうか、「応援したい」かどうかが問われる。今回 iPhone 12 シリーズを購入した人の愛情は2021年、そして2022年の未来で更に魅力的でスゴい商品に繋がる。

アップル・イベント スタート

イベントを観て感動したり、ガッカリしたり。商品の性能や価格を比較して色々考えたり。その時点で、もう既にアップルの掌で踊らされている。いや、僕やあなたのように「踊ってあげる人々」によってアップルが踊る。この無限ループは愛情によって成立する。愛は偉大なり。

日記

Posted by 百年一瞬ブログ