オリンピックで戦争勃発?
山下です、
あなたはオリンピック、好きですか?
もし好きなら、今すぐ画面を閉じ、
私の話は聞かないでください。
なぜなら、今から批判するからです。
..
よろしいでしょうか。
念のためにもう一度。
もし、あなたがオリンピック大好きなら
今すぐ画面を閉じてくださいね。
.
はい、
まだ私の話を聞き続けている、あなたへ..
今からオリンピックの“大問題”について
話します。
後で、
「そんな話、聞くんじゃなかった!」
「山下さん、大嫌いです」
なんて言わないでくださいね。
約束ですよ。
OKでしょうか。
では、話します。
実はオリンピックの大問題って、
一つや二つじゃありません。
もうたくさんあります。
ですが、今回は時間の都合で
一つだけに絞って話します。
ズバリ、
『大きな大きな矛盾』
について話します。
はじめに、「スポーツ」とは
一体何なのかという話から。
あなたは「スポーツ」と聞くと
どういうイメージを持つでしょうか。
躍動する肉体美、爽やかな汗、
友情、自己成長、カロリー消費…
どちらかと言えば「良いイメージ」
なんだろと思います。
確かに良い部分もたくさんあります。
ですが、基本的には
「闘争心」
から生まれた競技です。
起源を辿れば血みどろの『殺し合い』
だったスポーツも多いです。
生死をかけた決闘
相手に勝ちたい、ギャフンと言わせたい。
自分の方が優位に立ちたい、力を示したい。
人間なら誰でも持っている「闘争心」から
スポーツは生まれました。
実際にスポーツでは、「勝ち負け」「優劣」
を付けるルールになっています。
勘違いしてほしくないのですが、
人間にとって「闘争心」はとても重要ですし、
否定しているわけではありませんよ。
より高く、より早く、より強い状態を目指す
ための原動力ですから。
絶対に必要です。
私が言いたいのは、競技というものは
相手を上手くダマし、蹴落とし、勝つことだ
(もちろんルールを守った上で)
ということです。
勝者は敗者によってつくられます。
敗者がいなければ、勝者もいません。
ですから、一見華やかな舞台の裏には、
悔し涙を流し、絶望や劣等感で苦しむ
人々が大勢いるわけです。
当然ですよね、競争なんですから。
真剣であればあるほど、競技人口が
多くなればなるほど、敗者の数も増える。
それが「競技」というものです。
プロの世界、オリンピックレベルになれば、
もう想像すらしたくないほど、ドロッドロの
人間臭い攻防、応酬が隠れているわけです。
爽やかさの欠片もありません。
あ、それがダメとか言ってませんからね。
私はそんな世界、好きですよ。
赤ちゃん老衰、甘い塩、常夏の北極
それでオリンピックです。
オリンピックって「憲章」という
基本的な理念があるんです。
その中の一部を抜粋します。
オリンピズムの根本原則
1.オリンピズムは肉体と意志と精神のすべての資質を高め、 バランスよく結合させる生き方の哲 学である。 オリンピズムはスポーツを文化、 教育と融合させ、 生き方の創造を探求するもの である。 その生き方は努力する喜び、 良い模範であることの教育的価値、 社会的な責任、 さらに普遍的で根本的な倫理規範の尊重を基盤とする。
2.オリンピズムの目的は、 人間の尊厳の保持に重きを置く平和な社会を奨励することを目指し、 スポーツを人類の調和の取れた発展に役立てることにある。
–
こんな感じです。
私にはサッパリ理解できませんが、
おそらくスポーツに励むことで、
「模範になるような生き方をしましょう」
「みんなと調和して平和を目指そう」
ということでしょうか。
いやいや、無理ですよ。
失礼、無理じゃありません。
順位付け、金メダルの授与を一切廃止し、
誰でも平等に選出され、出場できるのなら
可能でしょうね。
でも現実はそうじゃないですよね。
国別で、壮絶な代表争いを勝ち抜き、
委員会で選出された一部の勝者が、
国旗を背負って他国と戦う。
金メダルの数をカウントし、
まるで国力を誇示するような雰囲気が
ありますよね。
これ、オリンピック憲章とは真反対です。
最初に言った、
『大きな矛盾』
とはこのこと。
まるで、相手の顔面をガツガツ殴りながら
「仲良くしようぜ、助け合おうぜ」
と言うくらいの矛盾ですよね。
結果次第では戦争だって起こりえます。
平和とは程遠い世界、それが
オリンピック。
ですから、いっそのこと憲章を
「勝者は英雄、敗者はクズ以下」
という内容に書き換えるべきでしょう。
クズ以下は言い過ぎかもしれませんが
実際、そうですしね。
プロはもちろん、鍛錬を積めば済むほど
負けた時のダメージが大きいのが
スポーツの現実です。
現役の時もそうですが、引退後は
もっと厳しい現実が待っています。
極めて残酷な世界ですから。
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