日本人の9割に英語はいらない(オススメ)語学留学なんて時間のムダムダ!
山下です、
3日ほど前、ある施設でくつろいだ後、
帰りに立ち寄った受付で、お姉さまと
お客さんが話していました。
お姉さまは50歳くらい。
お客さんは東ヨーロッパ出身っぽい
50歳くらいの白人女性。
私のすぐ隣で話していたのですが、
全く会話が噛み合っていませんでした。
日本語(お姉さま) VS. 英語(白人)
同じ日本人として心の中でお姉様を
「がんばれ」
と応援しつつ、スーッと帰宅…
しようとしたのですが、白人女性に
ガッツリ止められました。
私のニヤケ顔がバレたのでしょう。
白人:「お前、英語話すか?」
私:「ちょっとなら」
白人:「なら助けろや(笑ってないで)」
そう言われました、多分。
さすが白人様。
その勇ましい態度にもビックリでしたが、
もっと驚かされたことがありました。
それは、私が
「ちょっとなら」
と答えた瞬間のことです。
カウンター越しのお姉さまが
「ひ、ヒァ〜〜〜!!!」
と悲鳴を上げたんですよ。
まるでこの世には存在するハズもないモノ
を目にしてしまった時のような声でした。
私が反射的にお姉さまを見ると、
彼女は体を左右に素早く動かし、
かなり動揺していました。
周囲にいた他のスタッフさんたち、約8人。
他のお客さんたち、約10人。
全員が動きを止めて私に視線を
送っているのをビシビシ感じました。
一方、そんな空気はおかまい無しに
白人はグイグイ来ます。
「この場合はどうなんだ?」
「説明しろ!」
本来であれば私が対応する必要なんて
一切ないわけです。
「このクXXバァ!Xック!」
と、男らしくその場を去っても
OKでしょう。
でも、私、小心者なんです。
ニッコニッコ笑顔で対応しましたよ。
もう、目を細めてニッコニッコで..
やっぱり私、極東アジア人です。
若干自分に嫌気を感じながら、
そそくさと退散しました。
そして今、その出来事を振り返ってみて
やっぱりどうしても理解できないのが、
あの受付のお姉さんの悲鳴なんですよね。
「なぜ、あれほど動揺したのか」
考え込んでしまいました。
おそらく、強い『白人コンプレックス』
を持っていたんでしょう。
白人のお客様から強く迫られ(たと感じ)、
もう精神的に追い詰められていた。
隣の同僚も、誰も助けてくれない。
もう、どうしよう…
目の前にいるヤサくれ男(私)だって、
どうせ助けてくれない。
助けられるわけがない。
あー、どうしよう、どうしよう。
そういう気持ちだったのでしょう、
多分。
日本人の9割に英語はいらない
はい、そんなお姉様に
ぜひ読んでもらいたい本がコレ。
「日本人の9割に英語はいらない」
——英語業界のカモになるな!
(定価)1400円+税。(発)2011年9月15日、祥伝社。(著)成毛眞(なるけ・まこと)1995年、北海道生まれ。1991年、マイクロソフト株式会社代表取締役社長。2000年、投資コンサルティング会社「インスパイア」設立。早稲田大学客員教授。
そのお姉さまに限らず、多くの日本人が
抱え込んでいる『白人コンプレックス』。
そこから派生する『英語コンプレックス』。
そんな悩みが一気に吹き飛ぶような
一冊なんです。
内容はこんな感じ。
**
目次
はじめに
第1章 本当に英語は必要なのか
頭の悪い人ほど英語を勉強する
創造力のない人ほど英語を勉強する
何のために英語を勉強するのか
本当に英語が必要なのは1割の人
「使える英語」をどこで使うのか?
語学に「備え」は通用しない
「英語ができない日本人」というデータに騙されるな
日本人は英語に対してお人よしすぎる
英会話スクールのカモになるな
早期英語教育は無意味である
自信がないなら通訳を雇えばいい
1割の人は英語を勉強せよ
第2章 英語を社内公用語にしてはいけない
楽天とユニクロに惑わされるな
「チョドメ企業」の愚かな選択
英語ができても自分の付加価値にはならない
英語ができても、バカはやっぱりバカである
本当の英語力が求められるのは、外資系企業でも3%に過ぎない
企業は国内の人材を見捨てている
TOEICを盲信するな
海外で成功したいのなら自分の武器を磨け
第3章 本当の「学問」をしよう
大人の学問をしよう!
英語を勉強するのは最後でいい
読書でわかる国家の衰退
日本が抱える7つの大罪
真の教養とは
日本人はなぜ思考を磨けないのか
海外の本は日本語で読め
第4章 日本の英語教育は日本人をダメにする
「小学校の英語教育義務化」で、最後に利益を得るのは誰か?
帰国子女は不幸である
受験英語が日本の教育をダメにする
日本の官僚がお粗末なのは、悪しき受験制度が原因
現代日本が見習うべき、戦前の英語教育
インターナショナルスクールを出て成功した人はいない
石川遼はデビューしてから英語を覚えた
第5章 英会話を習うより、本を読め!
英会話では英語以上のことは学べないが、読書は世界中の様々な分野の知識を得られる。本章では本棚にしまってもなお興奮の余韻が残っている厳選12冊を紹介する。
第6章 それでも英語を勉強したい人へ
〜成毛流英語学習法
私は英語を勉強しなかった
英会話のカテゴリーを理解する
英会話スクールはネームバリューより講師で選べ
英会話の基本はマンツーマン
日常英会話はフレーズで覚えるのが基本
単語力はヒアリング力をアップさせる
日常生活に必要な知識を増やす
臨場感をアップさせて日常会話を習得する
ビジネス英会話は簡単
ビジネス英会話はただの道具だ
ビジネスでは英会話力よりマナーが大事
ビジネスメールはさらに簡単
一般英会話の習得法
手持ちの駒を効果的に使え
海外に行くときは鉄板ネタを仕込んでおく
それでもネイティブに近づきたいなら「パラレル発音法」を
繰り返し練習するのが基本
なぜ恋愛とケンカは語学学習の王道なのか
**
はい、もうお分かりですよね。
この本では、「日本の英語教育」を
“ほぼ全否定”しています。
今の大人たちって、中学と高校で
900時間も英語を勉強しています。
それで、一体どれくらいの人たちが
「書いて、話せるレベル」なんでしょうか?
っていう話です。
そもそも、本当に英語が必要なのは
日本人の10%だけの話なので、
必須科目になること自体おかしい、
という主張です。
私も同感。
いりませんよ、本来は。
日本語で十分ですよ。
ですから白人に対しても、
堂々と日本語で対応すれば
全く問題ないんです。
ところが、
「英語くらい話せないとダサい」
「グローバル化の時代に恥ずかしい」
「海外と比べて日本は遅れている」
そういう自虐的な考えが強すぎます。
あなたがアメリカ人に日本語で話しかけ、
そのアメリカ人が日本語を話せず、
「ど、どうしよう」
と動揺していたら、どう思うでしょうか。
「こいつ、弱いな」
とガッカリするはずです。
実際、アメリカ人は眉毛を八の字にして
英語で言い返して、堂々と。
「極東アジア人コンプレックス」が
ないから、できることなんでしょう。
そう、そんな劣等感、不要なんです。
私たち日本人だって、不要。
もっともっと日本語を磨き上げれば
それで十分、外国でも通用するんですよね。
そんなことが丁寧に書かれた一冊。
この本を読んで、英語に対して、
白人に対して、全く異なる価値観を
取り入れてください。
今後の人生、変わりますよ。
最後に成毛さん(著者)のメッセージを
シェアして、今回は終わります。
「はじめに」より抜粋
ご存知の方も多いと思うが、私は以前マクロソフト日本法人の取締役を務めていた。入社した当時は外資系の企業自体、日本ではまだ珍しかった時代である。さぞかし英語が堪能だったのだろうと思われるかもしれないが、実は、英語はほとんど話せなかった。
マイクロソフトに入りシアトルに出張するようになってから覚えたのである。
普通ならここで「そんな私もこれで英語を話せるようになった」と英語教材を紹介する流れになるが、そのような意図は全くない。逆に自分の体験から、英語をべんきょうするのは無意味だと伝えたいのである。
(中略)
今日本人に必要なのは、日本という母国を深く知り、自分なりの考えをしっかりと持ち、日本語でしっかりと伝えられる“日本人力”である。
本当はそういう人間こそ、海外で通用するグローバルなビジネスマンなのである。
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