長髪のすゝめ

山下です、

ご近所のお姉さまに、

「髪、伸びたね!!」

と大声で言われました。

そのお姉さまは声のボリュームを
調節できないタイプの人なので、
いつも話し声は聞こえてきます。

彼女は室内にいても、まるで
50メートル先にいる人と話すくらい
大きな音量で話します。

ですから、知りたくもないですが
彼女が好きな芸能人や音楽、
親戚のいざこざからご飯の量まで、
本当に私は色々知っています。

いや、知りたくないですよ。

強制的に聞かされるんですから
しょうがないですよね。

そんなご近所のお姉さまに
外でバッタリ遭遇してしまい、

「髪、伸びたね!!」

と大声で言われたんです。

「はい」

とニッコリ返事をして、ササッと
その場を去りました。

あまり話を膨らませてしまうと
何時間も捕まってしまいますので
ササッと終わらせました。

それほど髪は伸びていませんので、
おそらく特に意味もなく挨拶で
言ったんだろうと思います。

が、

急に考え込んでしまいました。

ちょっと待てよ..

髪。

伸びますよね。

元気に生きていれば、人の髪って
伸びるんです。

伸ばそうと努力することもなく、
伸びます。

何も私だけが持っている特殊能力
じゃないんです。

あなたの髪も、伸びますよね。

ですから、基本的には切らないと
髪の毛って長いものなんですよね。

ですから、

「伸びたね!!」

と言われても、

「は?」

って感じです。

昔のキムタクみたいで良い感じだね!
とか、切った方が私は好きだよ、とか
言ってもらわないと困るわけです。

(そもそも、そんなに伸びてませんけどね)

そう、『髪は伸びる』。

当たり前のことです。

この当然の事実について、
ちょっと考えてみましょうよ。

なぜ、伸びるんでしょうか。

不思議ですよね。

私たちの体には毛が生えています。

まつげ、まゆげ、口ヒゲ、鼻毛、
脇毛、陰毛、スネ毛。

あなたにも生えていますよね。

当然ながら体毛には重要な役目があり、
必要だから生えています。

必要な場所に、必要な形、そして
必要な長さで生えているんです。

その中でも、私たちがしょっちゅう
カットするのが髪の毛。

いやいや、本来は切る必要なんてない
はずなんですよね。

まゆげだって、脇毛だって、陰毛だって
そんなに切らないじゃないですか。

必要な長さ以上にはならないんですよ。

スネ毛もそうですよね。

じゃあ、髪の毛だって必要な長さが
あるはずなんですよ。

なのでちょっと専門家に聞いてみました。

曰く、

一本の髪が伸びる期間は4 ~ 6年。

1年でだいたい17 cm 伸びますから、
最大で68 ~ 102 cm までは伸びるらしいです。

その人の性別や年齢、住んでいる気候などで
違いはありますが、だいたいこんな感じ。

ですから、髪の毛って本来は
おヘソとか股間くらいまで
ある“べき”なんです。

ところが、なぜか私たちは最後まで伸ばさず
途中で切ってしまう。

どういうわけか、みんなが途中で切るから、
それに目が慣れている。

だから、

「髪が伸びた」

という発想にもなるわけです。

もし、髪を切るという発想がなかったら..

全員がロン毛だったら..

逆に髪を切っている人の方が不自然ですし、

「あれ、どうした?髪が縮んだね」

なんて言われるんでしょうね。

あなたの髪がおヘソくらいまで伸びていたら
と想像してみてください。

どんなメリットがあるでしょうか。

まず、首回りが暖かいです。

私たちの首には太い頚動脈があって、
心臓から脳へ大量の血液が流れています。

ですから、マフラーなどで首を温めると
意外と防寒効果があります。

昔は今よりもっともっと寒かったので
おそらく髪の毛で暖かくしていたんでしょう。

どういう理由か分かりませんが、
首に毛をや生やすより髪の毛で
カバーする方が楽だったんでしょうね。

他にも、外敵から身を隠したり
雨風から身を守ったりという役割も
あったんでしょう。

もしかすると想像もつかないほど
重要な意味があるのかもしれません。

まあ、最大まで伸ばしてみたら
新しい発見があるでしょうね。

髪を切る。

考えてみると不思議な習慣です。

ということで、隣のお姉さんのおかげで
一度は髪を最大まで伸ばしてみようと
思うことができました。