「センスをみがく文章上達事典」を購入したぞ! (著) 中村明 / 東京堂出版

2017/07/21

山下です、

あまり大きな声では言えませんが、
やんわりとオススメしたい本があります。

「センスをみがく文章上達事典」

という本です。

「センスをみがく文章上達事典」(定価)1,800円+税。(発行)2005年9月、株式会社東京堂出版。(著者)中村明(なかむら・あきら)。1935年山形県生まれ。早稲田大学名誉教授。文体論、表現論を専攻。

「事典」というだけあって、代表的な文章を
紹介しながら解説する内容です。

一言でいうと、「作家」向けの本。

コピーライターというよりも、
日本文学に興味がある人向けの本です。

なので、すぐには理解しがたい難しさ
を含んでいます。

ひとつづつ丁寧に噛み締めながら
読み進めるための書籍です。

時間がかかります。

「読書よりも、テレビやゲームが好き」

というタイプの人間にとっては、
難解なイメージ。

ですから、あまり大きな声でオススメ
しません。

以下、「もくじ」を引用しておきます。

I 書く

  1. 句読点のルール
  2. 記号類の活用
  3. 漢字・ひらがな・カタカナの使い分け
  4. 漢字の書き分け
  5. ことばの選択
  6. 和語と漢語
  7. 擬声語・擬態語
  8. 修飾語を効果的に
  9. 並列
  10. 語順と表現意図
  11. 文末表現
  12. 文構造と文の筋
  13. 文の長さ
  14. わかりやすい表現
  15. あいまいな表現
  16. 文と文との接続
  17. 段落づくり
  18. 引用を明記する
  19. 敬語表現
  20. 読者への配慮
  21. 執筆態度を明確に
  22. 構造と展開
  23. 文章の調子
  24. 推敲

II 練る

  1. 情報待機
  2. 漸層・漸降
  3. 倒置表現
  4. 反復法
  5. 尻取り文
  6. リズムのある文章
  7. 対句表現
  8. 挙例法
  9. 列挙法
  10. 省略法
  11. 名詞止め
  12. 否定表現
  13. 婉曲表現
  14. 反語表現
  15. 比喩表現
  16. 擬人法
  17. 洒落
  18. パロディー
  19. 誇張表現
  20. 逆説

III 研く

  1. 語感
  2. 書き出し
  3. 結び
  4. 書き手の視点
  5. 人物描写
  6. 心理描写
  7. 感覚描写
  8. 自然描写
  9. 表現の深さ
  10. 表現の“闇”
  11. 余韻・余剰
  12. ユーモア
  13. スタイル
  14. 文章の雰囲気

ズラッと並べました。

どうでしょう。

なんか難しそうですよね。

実際、読むのに時間はかかります。

そもそも、文体論の専門家である
誉教授の執筆ですから、
どうしてもそうなっちゃいますよ。

それでも何故お薦めするのか?

それは、「日本語の文章が持つ奥深さ」
について触れることができるからです。

コピーライティングという技術は
約120年前にアメリカで誕生しました。

アメリカで生まれ、日本人が輸入しました。

それで、現在はコピーライターたちが
大活躍しているわけです。

一方、日本文学は2000年以上昔から
存在しています。

文豪たちの血のにじむような努力の末、
名文が多く誕生しました。

決して外国語にはない、日本語独特の
文章表現で溢れています。

「作家」と「コピーライター」とは
まったくちがう職業です。

しかし、「日本語を使う」という点では
同じです。

ですから学びは山のようにあります。

永い歴史で存在する膨大な名作たち。

その中から贅沢にポイントだけを抽出した本が
この「センスをみがく文章上達事典」なんです。

かなり勉強になりますよ。

特に、第III章「研く」の「心理描写」だけは
絶対に外せません。

この部分だけでもコピーライティングに活かせば、
桁外れの結果が出てしまう内容です。

立ち読みでもイイのでチェック必須です。

また、この本は

「この文章の、ここがスゴイいんですよ」

という解説書でもあります。

文学に全く興味がなかった人にとって、

「文章を味わう」ための絶好のきっかけ

になるでしょう。

私はこの本をきっかけに、文学書にどっぷり
浸かってしまう人の気持ちがよく理解できました。

またひとつ、レベルアップしてしまいました。

中村さん、ありがとうございました。