無宗教=ただのアホ

2017/07/02

山下です、

「あなたは何教の信者ですか?」

「あなたの宗教を教えてください」

といわれて、

あなた、どう感じますか?

「いや、オレは無宗教だから」

「胡散臭いオカルトとか、興味ないし」

なんて、思ってしまいませんかね。

この前、20代後半のある若者が
同じような質問をされました。

彼は、小刻みに体を上下に揺らしながら、
質問者を小バカにするような微笑で

「日本人は無宗教なんで」

と回答しました。

その時、私はカチンときたんです。

ニヤニヤした表情もそうですし、
浅すぎる認識にも腹が立ちました。

ということで、今日は「宗教」について
私の意見を話します。

あくまでも個人の意見ですから、
苦情は受け付けません。

若干ながいので、冷静な態度で
聞いてくださいね。

そもそもの話。

多くの日本人は「宗教」という単語の意味を
理解していません。

かなりボンヤリと曖昧です。

ですから、そもそも「宗教」という単語は
使わないほうがいいんです。

その理由もできるだけ詳しく話します。

が、その前に、まずは大きな歴史の流れ
を知っておきましょう。

今から3500年ほど前、

イザナギとイザナミという男女2神が日本国をつくり、
八百万の神をつくりました..

という「神道」が始まります。

はい、居眠りしそうになった、そこのあなた!

確かに社会の授業みたいで、
つまらない話かもしれません。

でも、この時代感覚を持っていないと
深く理解できませんからね。

聞き飛ばして、浅い理解のままだと、
可愛い女の子にも、将来鼻で笑われますよ。

集中して聞いてくださいね。

では、話を戻します。

イザナギとイザナミが日本国をつくった
その約1000年後(今から2680年ほど前)、
神武天皇が即位しました。

初代の天皇です。

一方、今から1500年ほど前、
日本でも仏教が広まりました。

今の中国へ留学して持ち帰ったんです。

インド人の「釈迦」が始めた仏教ですが、
日本人にも広く受け入れられました。

神道と仏教。

この二つは全く異なる信教なので、
本来はっきりと区別するべきです。

どちらが良いとか、どちらが正しいとか
そういう話ではなく、別物なんです。

それで、特に仏教は、
時間とともに大きく変化しました。

広大な大陸に住む、数百の民族間で
伝言ゲームのように伝わりましたから、

どんどん変わりました。

日本で普及してからも、日本国内でも
どんどん変わりました。

具体的には、

  • 南都六宗(法相宗・三輪宗・誠実宗・華厳宗など)
  • 平安二宗(天台宗、真言宗)
  • 禅(臨済宗、曹洞宗など)

という具合に、ものすごく多様化したんです。

なので、仏教の一言じゃ理解できなくなりました。

「で、おたくはどこの宗?」

という話になりますからね。

ここで、おまちかね。

「宗教」という単語が活躍します。

「おたくの宗教は?」

「ウチは真言宗ですねん」

なんていう会話が通用していました。

つまり、

「宗教」とは「宗の教え」であって、
「仏教」であることが大前提でした。

「仏教なのは分かっているから、宗教はどこ?」

という具合に使われました。

ここで押さえておきたいのは、

日本には、

「神道と仏教しかなかった」

という事実です。

なので、これら以外は、基本的に理解できません。

不可能なんです。

だって、ないんですから。

(今から600年ほど前、キリスト教も布教
されましたが、あくまでも少数派)

それからペリーが、今の神奈川県横須賀市に
黒船でやってきました。

今から170年ほど前のことです。

この後、日本は開国するということで
アメリカと条約を締結します。

ここで、「Religion」という単語を
日本語で表現する必要が出てきました。

江戸時代をちょっと想像してみてください。

日本には蒸気機関も、戦艦もありません。

鎖国していたので、留学もありませんから、
外国の文化や技術は入ってこないわけです。

もちろん英和辞典なんてものもなく、
ググることも不可能でした。

そんな状況で「Religion」を和訳するなんて
不可能です。

そもそも「神道」と「仏教」が主流ですから。

当事者はかなり焦ったはずです。

苦しんだ末、「し、し、っ宗教でどうかな」

ということになりました。

「とりあえず、宗教で。ペリーも待ってるし」

以来、今でも使われています。

使われているのですが、正直なところ
ぼんやりとしたイメージで使われています。

それはそうですよ。

だって、そもそも

Religion = 宗教

じゃないんですからね。

Religion という単語は、ラテン語というか
ラテン語由来の単語です。

今のイタリアを中心としたヨーロッパで
使われていた単語。

つまり、仏教を全く知らない人たちが
使っていた単語です。

かなりシンプルに表現すれば、

「神はひとつ」

という一神教の信者が使う単語。

それが「Religion」なんです。

つまり、

Religion = キリスト教、イスラム教、ユダヤ教

です。

これらは同じ聖書から派生したものですから、
ある程度、共通点があります。

日本では、

宗教 = 仏教

です。

良いとか悪いとか、正しいとか間違いではなく、
単純に違うものです。

もちろん神道も異なります。

ここで、

「いやいや、神道も、キリスト教も、
イスラム教も、仏教も、ぜんぶ宗教でしょ」

といった反論もあると思います。

「細い違いはあるかもしれんけど、
ざっくり捉えて、ぜんぶ宗教でOKでしょ」

と言われるかもしれません。

つまり、

宗教 = 仏教

ではなく、

宗教 = 信じていること

というふうに「拡大解釈すればいい!」
ということになります。

それなら「宗教」ではなく、はじめから
「信じていること」と言うべきです。

混乱しますからね。

ですから、

「あなたの宗教を教えてください」

ではなく、

「あなたの信じていることを教えてください」

と聞けばいいんです。

はじめから。

そうすれば、質問される人も分かりやすいし、
答えも全く変わってきますよね。

「私は、現金を信じています」

「僕は、両親を信じています」

「わたは、科学を信じています」

「神の存在を確信しています」

なんていう答えになるじゃないですか。

「日本人は無宗教なんで」

なんていうナメた解答はなくなりますよ。

実際、「信じていること」がない人間は
ひとりもいません。

なにも信じないで生きることは
かなり難しいですからね。

自分を信じていなければ、
指先一つ動かせません。

政府を信じていなければ、
お金で買い物ができません。

科学を信じていなければ、
スマホも使えないんです。

必ず「信じていること」があります。

同時に「信じていないこと」もあります。

この2つがあって、当然。

そうやって、私たちは
生きているんですからね。

特別なことでも、なんでもなくて
ただ、当然の事実です。

っということで、結構ながくなりました。

実は、まだ半分もいっていないのですが、
あなたの気分を忖度して、今日は終わります。