衣+刀=初

山下です、

『初』

という漢字。

かなり不思議です。

小学4年で習う200文字の一つ。

しょ:物事のはじまり、早い時期

という意味。

では、なぜ

「衣(ころも)+刀(かたな)」

なのでしょうか。

不思議ですよね。

ちょっと昔、3000年くらい前を
想像してみてください。

電気も、コンビニも、スマホもない時代。

今よりずっと質素な生活でしたが、
人々が濃密に協力して生きた時代。

一番尊い出来事は「出産」でした。

新しい生命の誕生。

家族はもちろん、村人全員で祝いました。

生まれた赤ちゃんには服が用意されます。

産着です。

その産着を作るため、衣を刀で裁断します。

間違いは許されません。

一度切ったら戻りませんからね。

決断と思い切りが必要です。

この重要な仕事は、おばあちゃんとか、
一族のリーダーが担う仕事でした。

心を決め、完成図、未来を鮮明に描き、
スパンと衣に刀を入れる。

それが「初」です。

どうでしょう。

赤ちゃんを取り巻く人々の願い、
物語が想像できるますよね。

随分違うイメージですよね。

ただ単純に「はじめ」というワケじゃなくて、
もっと深い意味が込められているんですよね。

この背景を分かった上で、

「初心」

という単語をみると、意味が変わります。

よく、

「初心を忘れるな」

って言いますよね。

物事をはじめた頃の気持ちを忘れない
というだけじゃないわけです。

赤ちゃんと接するくらい大切に思っている事。

そのより良い未来を描き、入念に計画し、
行動に移す。

変化には犠牲も痛みも付いてくるけど、
全て自分で引き受けよう。

残すもの、切り捨てるものを明確にしよう。

失敗は許されない。

でも、もし失敗したって、
また一から始めればいい。

全部、自分丸ごと変えてでも、
また始めればいい。

それくらい大切な事なんだから。

今この瞬間、一つ一つの行動に集中しよう。

..

こんな思いが「初心」です。

結構深いですよね。

本来、私たちは常に「初」なのかもしれません。

過ぎた事、過去の成功事例、失敗談ではなく、
今この瞬間にある「初心」こそが最重要ですから。

「初」

かなり深い漢字です。

あ、ちなみに同じ読みで「始」もありますよね。

「女+台」で「はじめ」。

あなたはどんな物語を想像しますか?